死んでも、碁: 中盤戦<壮年期>

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
(吉野 弘 詩人) 祝婚歌より、一部引用
石を取るときは
少し控えめにする方がいい
追い詰められ石をたくさん取られるときは
相手は傷つき惨めにさせられるものだと
気づいている方がいい
半目差でも一手勝ちでも勝ちは勝ちなんだから<kiku>
パワハラの 下手名人 上に媚び
上司には いびられ部下に 責められる
打ち付けて パワハラ上司 音で勝つ
早朝碁昼間の早碁夜会所
出張の楽しみ全国囲碁行脚
顧客との接待ゴルフ囲碁も好し
設計に生かせるアイデア棋理棋力
執務中居眠りもせず棋譜暗譜
定退日チャイムが鳴るや碁会所に
残業と徹夜の谷間に碁会所へ
この一手 出し惜しみして 先越され
吾がイシは 働きすれど 楽にならざり
君知るや囲碁のオウノウ泣き笑い
白鳥は悲しからずや悔しさや
白鳥は 悲しからずや 烏頂天
君知るや 白の悲しさ 黒の苦しみ
棋士も人 児に支えられ 上目指す
嫌なヒト その時マッタ という碁打ち
胆石の カス石流し 碁もイキル
碁に病んで 唯只管に 前のめり
キリキラレ 破乱盤上 地まみれに
親孝行 碁を始めると コウ忘れ
子が親に 勝った日の碁の ほろ苦さ
地獄耳 無口な父が 手話をする
大石を 扶養家族に して仕舞い
三が日 パチリパチリと ごろ寝かな
幕が明け 碁漬けの夢や 一年間
会議中 相槌打つは 囲碁の夢
城取りの 戦果や如何? ノー戦果
投資して 鬼城となりぬ 眼無し石
碁敵は 親の死に目に 合せない
忌中無く 喪中も無くて 碁に夢中
女房を 恐がる奴は 碁キチ也
カタツギの 頑固一徹 全うし
サラリーマン 定年後の夢 囲碁三昧
ボーナスで那智黒蛤榧の盤