夏の句

この頃は記者時代であり、子規の人生で青年真っ盛りの時期。

本句は、竹林七賢図の掛軸か襖絵を見たときの情景を詠んだものか、あるいは、子規庵に集まる同志を七賢人に擬えて詠んだ句ではないでしょうか。
子規の事跡を考証すると、上記のような解釈になると思います。

『縁側で知人と碁を囲んでいると宵の静寂の中、お囃子や祭りのさんざめきが遠く静かに流れてきた。
                ...秋田竿燈まつり。

26歳で奥羽旅行をしましたがその時の様子か、あるいは祭りの写真を見ての感想かと、想像することもできそうです。
あるいは後年寝たきりになった子規の走馬灯でしょうか。』

しかしながら、子規が奥羽旅行(1983年7月19日~8月20日)で秋田に入ったのは、祭りの1週間後ですから秋田竿燈まつりを実際に体験してはいないようですから、これは私の想像。