女流棋士 花短見 (その2)

吉原 由香里(旧姓は 梅沢)日本棋院東京本院 七段

2007年(平成19年)には女流棋聖のタイトルを獲得(以後3連覇)。故加藤正夫名誉王座門下として、数々のタイトルを獲得した。
集英社発行誌『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画『ヒカルの碁』を監修 (1999年2・3合併号から2003年33号にかけて連載)

2012年4月-6月 NHK Eテレ(教育)「囲碁フォーカス」囲碁講座講師初心者向け囲碁入門講座の出版・啓蒙、メディアへの出演など囲碁の普及活動を行っている。

向井三姉妹 長女 三村芳織(かおり)三段(夫 三村智保九段)、

次女 長島梢恵(こずえ)三段、三女 千瑛(ちあき)六段

小林四姉兄弟 全員日本棋院東京本院 長子 千寿六段、

長男 健二七段、次男 孝之準三段、三男 九段

向井の母の従兄弟にあたる(小林の父と向井の母方祖父が兄弟)。

余談になりますが、利き手と言えば井山魔王は左利き。NHK杯テレビ囲碁トーナメント戦のTV放映を見ると、確かに左手で石を握ります。

通常黒(先手)番の人は第一着手を右辺に打ちます。これは何も
ルールと言う訳ではないのですが(着手自由)、相手が打ちやすいように左辺を譲る、という謂わば『囲碁エチケット』です。

碁打ちの中にはこのエチケットを逆手に、第一着手を意図的に左辺しかも左上隅に打ち、相手の感情を乱してやろうと心理戦を挑む人もいます。
私は井山魔王の黒番の対局をランダムに10局ほど調べてみました。
すると、第一着は10中10局すべて右上隅に打たれていました。

その圧倒的な強さゆえに付けられたニックネーム『魔王』とは裏腹に、 囲碁マナーとして相手をリスペクトする心配りが感じられます。