女流棋士 花短見
はじめに
日本の囲碁界において、「女流棋士」とは性別が女性の棋士を指す用語であり、ほとんどの棋戦において男性の棋士と同じ扱いを受けるほか、昇段の規定も男性の棋士と同じです。一方で、女流棋士のみが出場できる女流棋戦も2022年現在6棋戦存在します。
(それに対して、将棋の女流棋士は男女の実力差が大きいのが現実で、女流棋士固有の制度のもとで活動しており、囲碁界とは事情が異なります)。
ここ数年、囲碁界では女性棋士の伸張が著しく、男女混合の棋戦やタイトル戦での活躍が目立つようになってきました。
2022年度の公式戦年間成績は、上野愛咲美女流立葵杯が54勝20敗で2年連続最多勝となりました。
2位に藤沢里菜女流本因坊(51勝22敗)、3位に仲邑菫三段(48勝22敗)が入っています(年間成績には女性棋戦や若手棋戦など出場制限のある棋戦も含まれます。4位は一力遼棋聖の47勝21敗です)。
このコーナーでは国境を問わず棋界を問わず気ままに、今を時めく花のある女流棋士をご紹介します。
花まつり 菫野愛咲美 らんかりん
戸島 花 囲碁大使 仲邑菫三段 上野愛咲美五段 大森らん二段 稲葉かりん二段

令和5年(2023年)度現在 国内女流棋戦
女流本因坊戦(1981年設立) 第42期優勝者 藤沢里菜六段
女流名人戦(1988年設立) 第34期優勝者 上野愛紗美五段
女流棋聖戦(1997年設立) 第26期優勝者 仲邑菫三段
女流立葵杯(2014年設立) 第10期優勝者 上野愛紗美五段
扇興杯女流囲碁最強戦(2015年設立) 第8回優勝者 牛栄子四段
テイケイグループ杯女流レジェンド戦(2021年設立) 第2回優勝者 小西和子八段