昔から人々の間に語り伝えられてきた神話・伝説・民話などを題材にして、
碁狂が囲碁川諧風にアレンジしてみました。
1.竹取物語


あらすじ
ある日、翁が竹林にでかけると、光り輝く竹があった。竹の中には可愛らしい女の子が座っていた。その子を家に連れて帰り、翁とその妻は「かぐや姫」と名付け育てた。その後、竹の中に金を見つける日が続き、翁の夫婦は豊かになっていった。かぐや姫はどんどん大きくなり、三ヶ月ほどで妙齢の娘に成長。この世のものとは思えない程の美しさ、家の中はいつも光に満ちている。その美貌は世に広まり、数多の公達が昼夜たがわず訪れるようになり、冷やかしや見物迄現れるようになった。
そのうち求婚するものが現れ、結局条件付きで婚約候補者を五人に絞った。その後候補者どもはあまりに厳しい条件に耐えられず、全て落後してしまった。また帝からの求婚も受け入れず、最後は車に乗って月に帰ってしまう。
【竹取物語】なよ竹の碁所

藪の中 光り輝く 妙手あり
タケフ切り 輝く姫君 碁笥の中
竹取翁 爛柯も見ずに 姫見つめ
爛柯: 囲碁の別称
翁媼(おうおう)と 碁笥で育てる かぐや姫
三ヶ月 地所とハマとが 取れ放題


かぐや姫 囲碁のセットを 手土産に
昇天し 囲碁のサロンを オープンす
なよ竹と 名付けサロンは 大繁盛
なよ竹の 客は算砂や 家元が
なよ竹の 石は隕石 月が盤
かぐやの碁 地球で見れば 流れ星
月岡芳年 月百姿 月宮迎 竹とり