
<<あ>>
ごがたきもきょうみだれさきあすちるべ
碁敵も 今日乱れ咲き アスチルベ

アスチルベ/泡盛草 あわもりそう
花言葉: 「控えめ」「恋の訪れ」「自由」「繊細」
赤:「恋の訪れ」「愛」
白:「控えめ」「献身」
ピンク:「自由」「あなたを待っています」
アスチルベはユキノシタ科チダケサシ属の多年草植物。特にこのうちで園芸用に改良されたものを含む一連の観賞用に栽培されるものがこう呼ばれます。
ショウマ(升麻)、アワモリソウ(泡盛草)、アケボノショウマ(曙升麻)の別名があります。泡盛草などの名前で原産国は日本であるとか...。
私が初めてアスチルベの花を見かけたのは、2年前の花屋さんの生け花でした。
その姿形やユニークな花の名前からてっきり洋風の花と思っていました。しかし、今年の夏の散歩中、赤い花を見つけ管理されている方に尋ねてみると、「アスチルベ」とのこと!身近なところにアスチルベが咲いているのに感激しました。

碁敵も 今日乱れ咲き アスチルベ
アスチルベ 覚悟も決まり 投了す
「控えめ」
アスチルベ 投げ場求めて 石を置く 「控えめ」
アスチルベ 明日とは言わず 今投げな
焼酎を 片手にぐい呑み 泡盛草
「自由」
泡盛草 焼酎飲み飲み 囲碁打って
急所攻め 打たれアタフタ 泡盛草
アスチルベ 自由気ままに 裂いて散る 「自由」
烏鷺の世は 今日乱れ咲き アスチルベ
早々に 白旗掲げ アスチルベ
敗着: 負けの原因となった手のこと。

<<さ>>
さくらもりほんいんぼうのあゆむみち
桜守 本因坊の 歩む道

サクラ/桜 さくら
花言葉:
「高貴」「純潔」「精神の美」「優雅な女性」
八重桜: 「理知」「おしとやか」「豊かな教養」
枝垂れ桜: 「優美」「純潔」「精神美」「淡泊」
「ごまかし」
サクランボ: 「小さな恋人・善良な教育・上品」
好きな花は色々ありますが、「桜の花」は他の花と違って特別に何か精神的な美を感じさせてくれます。
桜について詠まれた中で好きな句を三句。
敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花
本居宣長
朝の日の光に照らされる山桜の花。
その姿を見て「ああ美しいなあ」と感じる。この心が日本の大和心。
願はくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃
西行法師
「願うことなら、桜の咲いている下で春に死にたいものだ。(釈迦が入滅したとされている)陰暦の
2月15日(太陽暦では三月中旬)の満月の頃に」
さまざまの事おもひ出す桜かな 松尾芭蕉
さまざまな喜怒哀楽も時節とともに恩讐の
彼方に...。

本因坊家:
囲碁をもって生業とし、棋界最高を目指すとともに、囲碁の普及育成に貢献、数多の棋士の頂点となる象徴的存在。
織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三英傑に仕えた日海(一世本因坊算砂)を祖とする家系。江戸期を通じて囲碁四家元、将棋方三家の中で絶えず筆頭の地位にありました。
道策・丈和・秀和・秀策・秀栄などは、中でも高名である。
明治以後にもその権威は受け継がれるが、1938年(昭和13年)に二十一世本因坊秀哉が引退した際、その名跡を日本棋院に譲渡し、家元制から実力制に移行することとなりました。1941年(昭和16年)に第1期本因坊戦が開催され、現在まで続いています。
桜守:
桜の木がいつまでも元気で花を咲かせてくれるように、健康状態を見守って処置をするのが「桜守」。花や草木などの植物・岩石を生かし景観を創造する庭師や造園師、植木屋といった仕事を生業とする人のうち、特に「桜」に強い愛着を持ち何代にも渡りその育成普及に生涯を懸けている人です。
京都(日本)で有名な桜守である佐野藤右衛門という方は、代々受け継がれてきているお名前です。現在の桜守は16代目の佐野藤右衛門さんで、全国の数々の桜を手掛けられ、多くの人々に感動を与えています。

桜守 本因坊の 歩む道 [高貴]
本因坊 代々引き継ぐ 桜守 [純潔]
桜守 咲き誇らせて 本因坊 [純潔]
対峙する 烏鷺騒めきて 桜散る 「上品」
風雨なし 烏鷺対峙して 震桜(しんざくら)[おしとやか]
花冷えや 烏鷺もさすがに 静かなり 「おしとやか]
投げ時と 咲いて散りゆく サクラ花 [純潔]
碁を悟り 投げ場求めて 散るサクラ [精神美]
縁側で 枝垂れ桜の 盤に舞い [優美]
桜散る 囲碁の心を 諭される [精神美]
夜桜が 碁会邪魔して 飲み会に [優美な女性]
賭け碁なら オカメ桜は ぼったくり [善行]
サクラんし 身ダメを詰める 狂い咲き [ごまかし]
碁に負けて また負けまた負け さくらんぼ <斜凡>
桜咲き その碁は後日 さくらんぼ [善良な教育]

<<き>>
きりのはなさんこうつくりほうおう~
桐の花 三劫つくり 鳳凰~


三劫: 上図の棋譜は「三劫」の簡単な例
どちらも譲らなければ無勝負になる形です。三劫無勝負ということで、引き分けとなります。生涯に一度あるかないかと言われているくらい、稀なことだそうですが、私は一度インターネット碁で三劫を経験したことがあります。その時は相手の方が「三劫」を理解せず、理解して貰うのに相当苦労しました。
左図上 石持ち地抜き五三桐; 左図下 丸に五三桐

桐の花 三劫つくり 鳳凰~
鳳凰は タケフを好み 実を取りに
鳳凰が 促すキリが 天下トリ [高尚]
スジを断つ 追随許さぬ 五三桐
大模様 キリ込む今が タイミング [高尚]
那智蛤 榧盤セット 桐ダンス
桐ダンス 現ナマよりも 地模様を

<<ゆ>>
くろひつぎしろゆりぐずみいしけんじょう
黒柩 白百合グズミ 石献上

ユリ/百合 ゆり
花言葉: 「純粋」「無垢」「威厳」
白: 「純潔」「威厳」「甘美」「自尊心、誇り」
黄: 「偽り」「陽気」「不安」
赤/ピンク: 「虚栄心」
オレンジ: 「華麗」「愉快」」「軽率」
黒:「恋」「呪い」「復讐」
「ゆり」の名前の由来は、茎が細く花が大きいため風に揺れやすく、その様子から「揺すり」と呼ばれ、それが変化して「ゆり」になったともいわれます。
「百合」の漢字はユリの鱗片葉(りんぺんよう)が多数重なり合っていることに由来するといわれます。 ユリと黒百合(クロユリ)は属が異なり、黒い花でユリに似ている別属の植物です。
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花

黒柩 白百合グズミ 石献上 [死者に捧げる花]
白い棺 クロユリ献上 団子石 [呪い]
師匠の碁 カサブランカの様 威厳あり
鬼百合は ここぞとばかり 鬼手打ち [華麗]
無謀にも 単騎突入 鉄砲百合 [軽率]
ユリ一本 マニキュアの爪 地に飢えて
[死者に捧げる花]
大模様 張って虚栄の 赤い百合
間に合わせ 黄色い百合は 馬脚出し
トーチカに 一敗塗地の クロユリや [呪い]
受けはシャク 手抜くとバタン 揺れるユリ
攻め過ぎて 敵の反撃 揺り戻し [軽率]
ゆりかごに 我が子眠らせ 石の音 [無垢]
鬩ぎ合い クロユリ戻す ねじれの碁 [切望]
コウダテを 何処にしようか ユリ動く
コウダテか それとも大場か ユリ動く
夢ユリ杯 スマイルジャパン 見てみたい [栄華]

<<め>>
くろじふやすめらんぽじぅむていれらく
黒地増やす メランポジウム 手入れ楽

メランポジウム/ めらんぽじうむ
花言葉: 「元気」「あなたは可愛い」「小さな親切」
春播きの一年草。高温多湿に強く、暑くても元気に花を咲かせ、花が咲き終わると次々に新芽が伸び、見ごろを終えた花を隠しながら新しい花を咲かせるので、花がら摘みをしなくてもきれいです。こんもりときれいにまとまりながら、どんどん成長します。ギリシャ語の「メラン(黒い)」と「ポディウム(足)」が語源で、茎が黒いことに由来するという説や、黒くて太い直根があることに由来するという説があります。
メランポジウムは管理が楽でこぼれ種でよく増えます。
黒番碁の多い私にとってメランポジウムの『黒い足』は大変魅力的に思われます。
左上図 棋譜:黒番 種石はどれでしょう?
要石(かなめいし/ようせき)/ 種石(たねいし)
( ⇔ カス石 ):
相手を分断している石であり、捨ててはいけない石のこと。更なる条件として、分断している相手の石のひとまとまりのうち、少なくとも一つのひとまとまりが活きていない状態にあること。
要石が取られると甚大な被害を被ります。

相手の種石を取ること以外に黒の活きる道はありません。
(正解は、Aの点のカケで白の2目が取れています。)
黒地増やす メランポジウム 手入れ楽
[あなたは可愛い]
次々と メランポジウム メを作り
小さきもの メランポジウム 皿一杯
メランポの 花芯黒になり 種を取り

<<み>>
ぎょたくとりともにみせばやかいしんふ
魚拓取り 碁敵にミセバヤ 会心譜

ミセバヤ/見せばや みせばや
別名 弁慶草(べんけいそう)
花言葉:
「慎ましさ」「大切なあなた」「自由」「繊細」
葉っぱを見ると多肉質で乾燥に強い強健な性質から、歴史上の猛者・弁慶になぞらえた名前の科・属名に分類されています。しかし花を見ると別名「玉緒(たまのを)」、花言葉「つつましさ」という方が、ミセバヤの姿を良く表しているように思われます。
「ミセバヤ」の謂れについては、多くの方が次のような引用をされています。
『この花を深山で見つけた高野山の法師が、歌の師である冷泉為久(1686~1741)に「君に見せばや(見せたいものだ)」と文を添えて贈ったことに由来する』。
なかなか思い入れのある命名だと感じ入りました。
しかしながらこの記述を見て私は何ともシックリしません。高名な大納言為久卿に献花し、添え書きまでしているのに、それが和歌であったのか、詞書であったのか?和歌が添えられていたならその和歌も紹介されていてもよい筈。探してみても「君に見せばや」としか見当たらない。しかも、この僧の名前や寺名、場所も「高野山」とか「吉野山」とか混在している。調査を進めていたら、私と同じように疑問を持たれた方がおられて、出典を詳しく調べられた方がおられました。この方の調査結果が一番確かに思え、引用させて頂く次第です。
更に調査を進めていたら、この僧とは別人の、雰囲気の似ている和歌がありましたのでご紹介しておきます。(壬二集・六百番歌合・藤原家隆・304・12世紀)若草
花をのみ待つらん人に山里の
雪間の草の春を見せばや

魚拓(ぎょたく):
釣った魚の像を、墨や絵の具を使って紙などに転写したもの。 釣り上げた魚の原寸大の記録を残すために行われます。
今では魚拓を取らなくてもスマフォでパチリ、しかしこれではいつも「黒の勝ち」とはいきません。
魚拓取り 碁敵(とも)にミセバヤ 会心譜
白勝ちも 魚拓で見れば 黒の勝ち
ペア碁の 連れはミセバヤ 五段なり
ペア碁で ミセバヤ連れの 沈魚ぶり
見せばやな ペア碁の連れ 沈魚落雁
ミセバヤナ 碁より連れとの 相性を
見せばやな 肉厚の指 白魚と
ミセバヤと 殺しの手筋 披瀝する
見せ場やな 天下分け目の 万年コウ
「沈魚落雁、閉月羞花」: 中国四大美女を称する成句

<<し>>
にしにしてせきとうしぼりじんちょうげ
二子にして 石塔シボリ 沈丁花

ジンチョウゲ/沈丁花 じんちょうげ
花言葉:「栄光」「不死」「不滅」「永遠」「勝利」
「実らない恋」など
沈丁花は一年中緑の葉をつける常緑樹であることから、「不死」「不滅」「永遠」の花言葉がつけられたといわれています。
また沈丁花は、梔子や金木犀とともに三大香木のひとつとして数えられ、その中でも一番遠くまで香りが届くといわれています。
左記石碑は、本因坊秀策囲碁記念館に隣接する石切風切神社跡地
碁盤型の台座の上に建立する「本因坊秀策碑」

二子にして 石塔シボリ 沈丁花
沈丁花 沈着冷静 ヨセの囲碁 [勝利]
沈丁花 殺気の気配 押し殺し
沈丁花 気分は低調 慎重に [実らない恋]
沈丁花 強い香りに 碁を確信 [勝利]
本因坊 時の流れに 沈丁花 [永遠]
沈丁花 十九連勝 無敗なり [栄光]
秀策は初めてのお城碁対局から、十九回対局し、
無敗の十九連勝という大記録を打ち立てています。

<<ゑ>>
じょうへんをしめてえんじゅのまよけごい
上辺を 占めてゑんじゅの 魔除け請い

ヱンジュ/槐 ゑんじゅ
花言葉: 「絆」「信頼」「慕情」
ゑんじゅとは
中国では、かつて朝廷の庭にエンジュが植えられていたことから、エンジュを品格の高い木、出世の木として大切にしており「末は大臣に」と親は子に期待して、大臣の位を「槐位(カイイ)」と称しました。
日本でも、古事記のエピソードを通じて、宇美八幡宮に植えられている槐は「平産の幸ある木」として位置づけられ、「安産の守り神」としての役割を果たしてきました。特に、北に植えられた槐は「キタエンジュ」と称され、魔除けの効果があると広く信じられています。
また、鎌倉時代前期の鎌倉幕府第3代征夷大将軍である源実朝の「金槐和歌集」のタイトルは、実朝が右大臣の位にあったので「槐(エンジュ)」の字を用い、さらに鎌倉の金偏をとって「金槐」としています。

※ 隅には魔物が棲む (その2):<<よ>>の項
(『フリチラリア/瓔珞百合』 ようらくゆり 参照)
三々とは盤端から縦横3線の交点のことで、隅におけるパワースポットです。この三々と呼ばれる場所はしばしば隅の守りあるいは攻めの急所になります。
上図Aのような配石の時、黒三々を打たないといずれ白から①に打たれると、図Bのように渡られてしまうか、あるいは図Cのように黒地を荒らされてしまいます。

上辺を 占めてゑんじゅに 魔除け請い
虎丸士 井山魔王に キタヱンジュ
初日の出 ゑんじゅに願う 今年の碁
初夢は 縁就を願い 四段位
窮場にて 援助ゑんじゅに 願い事
ゑんじゅには ニセアカシアも 碁指導を

<<ひ>>
ひがんばなのねがいはきくがいごじんじゃ
彼岸花の 願いは聴くが 囲碁神社

ヒガンバナ/彼岸花 ひがんばな
花言葉:「悲しき思い出」「諦め」「独立」「情熱」「再会」「転生」
赤:「悲しき思いで」「情熱」「諦め」「独立」
白:「また逢う日まで」「思うはあなた一人」
黄:「追憶」「元気な心」「陽気」「深い思いやり」
「悲しき思い出」という花言葉は、彼岸花が墓地の近くに植えられることが多く、故人を亡くしたときの悲しみの感情から由来してつけられています。
「情熱」という花言葉は燃えるような赤色の花姿に由来したといわれています。
「諦め」「独立」という花言葉は、彼岸花がお彼岸前後に開花し「花の咲く時期には葉がなく、葉のある時期に花がない」という特徴が、死者と生者(あの世とこの世)の隔たりを連想させることに由来するといわれています。
彼岸花の別名
「地獄花」「幽霊花」「火事花」「蛇花」「捨て子花」「天蓋花」「狐花」 このように不吉な別名が多い彼岸花ですが、「マンジュシャゲ(曼珠沙華)」という別名は「天上の花」という意味を持っており、「赤い花」であることから、めでたいことがある兆しとして、いい意味のある別名もつけられています。

囲碁神社の紹介
碁打ちの願い事
一、平和な世界と友好の輪
二、棋力の向上と健康な生活
三は無くても、これだけあれば囲碁が楽しめますように。
囲碁神社: 由布市庄内町大字阿蘇野
NIIGATA-U.COM囲碁神社(由布市庄内町阿蘇野〈しょうないちょうあその〉)
中森熊野神社(くまのじんじゃ) 岩手県大船渡市末崎町
『岩手県大船渡市碁石地区に伝わる「失われた石の碁盤」を再建し、樹齢1400年の「三面椿」で有名な中森熊野神社に奉納』
讃岐東照宮 屋島神社
碁盤と碁石を描いた全国唯一の「囲碁柄」御守りが実際に発売されているそうです。

彼岸花の 願いは聴くが 囲碁神社 悲願をかなえて
雪辱を 期して挑戦 彼岸花
暗闇に 壁を背にして 彼岸花 白の抵抗
黒々と 壁を背にして 白彼岸 「独立」
この局面 思い起こせよ 彼岸花 「追憶」
攻防も 命脈尽きて 曼殊沙華 「諦め」
包囲され この身このまま 彼岸花 「諦め」
流刑地に お供えダンゴ 曼殊沙華 「悲しき思い出」
曼珠沙華 空青くして 赤トンボ 「悲しき思いで」
大トンボ お地蔵さまと 曼珠沙華 「深い思いやり」
虫の息 イキて戻れと 彼岸花 「また逢う日まで」
虫の息 つつかれつつかれ 曼殊沙華 「諦め」

<<も>>
しもくれんひらくときにはごようじん
紫木蓮 開くときには ご用心

モクレン/木蓮 もくれん
花言葉:「持続性」「自然への愛」「威厳」「崇高」「忍耐」
モクレン(マグノリア)科の仲間には、紫木蓮、白木蓮、更紗木蓮、辛夷、泰山木などがあります。
モクレン(木蓮)は早春に鮮やかな紫や濃いピンクの花を咲かせるモクレン科の落葉樹です。その花が蓮を連想させることから「木蓮」と書かれるようになりました。
一般的にモクレン(木蓮)というと、紫色の木蓮(モクレン)をさすことが多く、樹高が10~20mになる白いモクレンはハクモクレンと呼ばれています。花びらの枚数はモクレン(木蓮)は6枚、ハクモクレンは9枚の違いがあります。
蕾には北を向く性質があります。このような方向を指標する植物は「コンパスプランツ」と呼ばれます。

ヒラキ
三線または四線で、自分の石から横に一定の間隔をおいて着手する手。主に地を囲うための手で布石でよく打たれます。三線または四線で、自分の石から横に一定の間隔をおいて着手する手。主に地を囲うための手で、布石でよく打たれます。一間ビラキ、ニ間ビラキ、三間ビラキ、大々ゲイマビラキなど。
対局が始まってすぐの時は、石をつなげて打つよりも、石と石の間を広げながら打っていくほうが、より多くの陣地を囲うことができます。ただし三間ビラキの場合、少し間が広すぎるため、下のように相手に真ん中へ打たれると、石と石が分断されてしまう可能性があります。
そこで黒Bと間に打って、陣地を囲いつつしっかり守っておくことが大切です。

紫木蓮 ヒラクときには ご用心 [崇高]
紫木蓮 開き過ぎては ノゾキあり [崇高]
芽モクレン カス石よりも ダンゴ石 [崇高]
木蓮の あまりに白く 黒を圧す [自然への愛]
木蓮や 鉄柱下す 門構 [威厳]
やや焦げて 木蓮散れる 黒地中 [持続性]
仏心は カケルなカケよ 芽はくれん [自然への愛]

<<せ>>
せーじならもっとちえだせりょうせんて
セージ(賢者)なら もっと智慧出せ 両先手

セージ/ せーじ
花言葉:「尊敬」「知恵」「救済」「慎ましさ」
「家族愛」「かかあ天下」「幸せな家庭」「長寿」
赤: 「燃える思い」
青: 「尊敬」
白・紫:「尊敬」「知恵」
「長生きしたいものは5月にセージを食べよ」というイギリスの古い格言があるように、長寿のハーブとして古代ギリシア・ローマの時代から薬用に用いられてきました。葉には殺菌、消化促進、強壮、解熱作用があるとされ、香りには不安を取り除く働きがあります。 また、うがい薬に使うと、喉の炎症や歯肉炎に効果があることから、歯磨き粉の無かった時代には、歯にこすって使用していたそうです。
セージとサルビアは、用い方で名前が変えられることが多いようです。
食用や薬用のハーブを「セージ」、鑑賞用の花を咲かせるものを「サルビア」と区別されることが多いそうです。

先手: 囲碁では、対局相手の着手に対して自分が離れた場所に着手すると、先の対局者に大きな得をする手段が残る場合、先の対局者の着手を「先手」といいます。対局者の打った手が自分にとってそれほど大きな損にならないときには、相手の手に応じずに別のもっと得の出来る場所に打つことがあります。この場合、「手抜きする」あるいは「手を抜く」ともいいます。
通常は先手と呼ばれる着手をされた相手は手抜きせずに先の対局者に得をさせない着手で応じます。この着手を後手(で受ける)といいます。

先手になるというのは、自分の打った手に対して相手が受けてくれるためまた、自分に手番が回ってきて別の所に打てる、ということです。
なぜ相手が受けてくれるか?それは受けないと大きく損をすることになるからです。もし損をしなければ、相手は受けてくれないわけですから、その箇所は先手で打てる箇所ではないということになります。
先手の種類には、両先手、片先手、両後手、逆ヨセがあります。

両先手: 上掲色紙の左図棋譜参照
黒番から打っても白番から打っても先手になる手。両先手を最優先します。この局面で白からAの点に黒1と打つと、黒2、白3となり、黒は4とつながないと大きく損をしてしまいます。
すなわち白が先手で打てたことになります。
逆に黒からBの点に白1と打つと、白2、黒3となり、白は4とつながないと大きく損をしてしまいます。すなわち黒が先手で打てたことになります。

逆ヨセ: 上掲色紙の右図棋譜参照
一方から打つと片先手になる箇所に対して、もう一方からそれを防ぐように打つ手が逆ヨセです。
この局面で白からAの点に打つと後手になってしまいます。ここで白はBとハネずに、単に白Aとサガリます。この白Aに対して、黒がBと受けてくれれば白が先手になって得をします。

セージ(賢者)なら もっと智慧だせ 両先手 「知恵」
コミガカリ セージ(整地)拘る ヨセ勝負
「燃える思い」
古も 聖人君子 碁を好む 「知恵」
囲碁始め 成人式は 良き日なり
お世辞は 囲碁の用語で 口三味線
チェリーセージ 石塔シボリに 合掌し 「慎ましさ」

<<す>>
しょうがいにわれすいせんのいっぷなし
生涯に 吾水仙の 一譜無し

スイセン/水仙 すいせん
花言葉:「自己愛」「うぬぼれ」「希望」「尊敬」
黄:「もう一度愛してほしい」「愛に応えて」「私のもとへ帰って」
白:「尊敬」「神秘」
ナルキッソスの冷淡で自信過剰でうぬぼれの強い態度を怒り、女神ネメシスはナルキッソスが水面に映る自分の姿に、恋をしてしまうという呪をかけしました。そしてナルキッソスはその呪い通りに、水面に映る自分である美少年から離れられなくなり、やせ細って死んでしまいました。そして水辺でうつむきがちに咲く水仙になったのだそうです。

生涯に 吾水仙の 一譜無し
囲碁大会 初段認定 スイセン状 [希望]
名人を ニホンスイセン 王氏杯 [私のもとへ帰って]
囲碁昇段 ヤエザキスイセン おめでとう! [希望]
スイセンの 甘い誘惑 囲碁気分 [もう一度愛してほしい]
スイセンの トイレにしゃがみ 妙手練る [尊敬]
負け勝負 一息つきに 水洗へ
水仙香 好手を誘う 奥床し